旅行13 47日目 ネパール・マナスル

朝はマサラティーからです。

チェコ人二人はパラザック一式を担いで登るようです。
もちろん私や他の人たちは、シェルバーに運んでもらいます。

地元で雇ったシェルパーが3人と、一緒に来たスタッフ3人が運んでくれます。

朝6時半頃の出発でした。
出発地点の高度は1800mです。
目的地のテイクオフは、バブによれば3800mだそうです。
約2000mの登山です。

チェコ人たちと私に、バブの弟が先行して歩きます。
私は最初は調子良く歩いていましたが、そのうちふくらはぎに乳酸が溜まってきているのが自分でも分かります。
適当な杖を切ってもらって、杖を使いながら上がると少しは楽です。
でも今度は腕に乳酸が溜まってくるのが分かります。

途中で何度も休みながら歩きます。
遅い組は、私と二人の女性、それに50代と思われる男性の4人です。
腕時計に高度計がついているので、今何メートル登ったとか、これで何%登ったとか計算しながら歩きます。
でも10%くらい歩いたところで、かなりやばいかもと思い始めました。

50%くらい登ったところで休む回数が増えてしまいました。

おかげで前の人が見えなくなりました。
道は昔の村民が作ったらしく石の階段などが作られていますが、途中からいしだらけの道になっていました。
道を間違えてしまったようで、行き止まりになってしまいました。

そこから少し戻ってみましたが、正しい道がわかりません。
FaceBookのMessengerで電話しようとしましたが、Wi-Fi環境じゃないと電話はできないようです。
バブの電話番号を知らないのでポカラの事務所にかけようとしましたが、電話が通じません。
どうやら電話のチャージ分を使い切ってしまったようです。
仕方ないので、もう少し戻ってみたら、後発隊のシェルパーと出会いました。
ここで迷子にならなくて、本当に良かったと思いました。

そこから少し歩くと、ランチ会場です。
14時頃でした。
すでにみんな食事をして紅茶を飲んでいます。
今日初めての食事のポリッジは甘くてとても美味しく感じました。

休む間もなく、チェコ人達は歩き始めます。
また遅れるのは嫌なので、私もすぐに歩き始めました。
でも、彼らの歩幅は広いのか、段々と取り残されて行きます。
と、後から50代のチェコ人がやってきたので一安心です。
と思いきや彼も私を抜き去って行ってしまいました。

また一人っきりかとチェコ人が行ったであろう方向に歩いて行きましたが、またもや行き止まりになってしまいました。
やばいと思って戻りましたが、下り道もいくつかの道に分かれていて、どれがもときた道かわかりません。
また完全に迷子になってしまいました。
誰かに聞こえないかと思って声を出したところ、あらぬ方向から返事がありました。
そちらに行くと、シェルパーの一人が居ました。

またもや合流できてほっと一安心です。

その後、スタッフ3人とシェルパー3人の人たちと一緒に山を登りました。
彼らは重たいザックを背負っているので、途中で何回か休んでくれるので、ペースを合わせることができました。
シェルパーのうち一人は、パラザックを2つ縛って背負っています。

後で聞いたところによると、自分でパラザックを背負って登っていたチェコ人のうち一人が、自分で担ぐことができなくて、シェルパーに2つ担いでもらうことになったそうです。

残り600mの高度を登れば到着です。
2時間で着くと言いますが、計算すると1分間に5m登る計算です。
そりゃ無理だろうと思いながら歩きました。
道の両側に、グミみたいな実がなっています。

それを食べながら歩きます。
休憩中に、ネパールのポップコーンを貰いました。

弾けるまで炒るのではなく、皮から少し中身が顔を出したあたりで出来上がりです。
なので、時々固いポップコーンを食べるハメになります。
ベビースターラーメンみたいなのも頂きました。

なんだかんだで、後1時間で着く、後30分で着くと言われます。
で、16時45分にようやくテイクオフに到着しました。
バブは3800mと言っていましたが、実際は3620mほどです。

富士山より低くてがっかりですが、もう歩かなくて済むなら最高です。

ここから後ろの方に、マナスルやアンナプルナが間近に見えます。
写真を撮りたかったのですが、すでにiPhoneは電池切れで、GoProで撮っても遠くに小さく見えるだけなので残念です。

小屋があり、我々はそこで寝ることになりました。

小屋には床がなく、土の上です。
なので、まずはパラザックの外袋を敷いて、その上にパラグライダーを入れている袋を敷いて、そこにパラグライダーを置きます。
シュラフがないので、パラグライダーにくるまって寝ます。

チェコ人チームは、林の木の下で寝るそうです。
彼らは敷物もシュラフも用意しているので、どこでも寝れるみたいです。

食事チームは最初に到着していて、すでに紅茶を沸かしていました。
最初にもらったリンゴがなんと美味しかったことか。

その横で焚き火をしていました。
この辺りは、日陰には雪が少し残っているようなところで、夜はかなり冷えそうです。

私は早々にバブがヒマラヤを飛んだ時に使ったフライトスーツを着ていました。
寒くはないので、食事ができるまでその辺に寝転んでいました。
が、フライトスーツは寒くないのですが、そこから出ている手足がものすごく冷えます。
手が冷たくなったので、手袋をしなければと思って見てみると、手袋をしていました。
寝るときは、手足はフライトスーツの中に引っ込めた方が良いようです。

紅茶の次は、スープ、その次はパスタと続きます。
その後ダルバートを作ったみたいですが、私はパスタまで食べました。

バブは私より背が低いので、どう頑張っても手足をバブのフライトスーツに入れることはできません。
ということで、肩を外して少し下に下げて足を入れます。
その状態で手も引っ込めます。
肩を出していても、パラグライダーを上にかけているので寒くはありませんでした。

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